◯しつけと虐待
しつけは、社会で生きるために必要なルールを獲得させることを目的に、子どもの成長や発達に合わせ、子どもが自分で感じ、考え、判断することを支えながら、時間をかけて行います。
大人は言葉や暴力によって恐怖心を与えることで子どもの行動を変えようとすると、子どもは大人の顔色を見て行動するようになったりし、効果的ではありません。
心に大きなダメージを与える恐れもあり、保護者本人は「しつけ」のつもりでやっていたとしても、虐待です。
「言うことを聞いてくれない」「このままではわがままな子になってしまうのでは」といった悩みや不安から、体罰を行っている保護者の方もいるかもしれません。
ある行為が子ども虐待に当たるかどうかを決めるのは、保護者の認識ではなく、客観的な事実と、子どもにとってどうなのか、という視点です。